いい質問に出会うだけで
自分のことが好きになります。
私はそんな経験を幾度となくしてきました。
「日本ではじめて就職支援塾つくったのって
柳本さんなんでしょう?
きっかけは何だったんですか?」
とてもうれしい質問です。
このきっかけを話す時
いつも自分の生き方の原点を思い出すからです。
簡単に説明しますね。
もう20年も前のことですが
取引先の学生さんたちの
就職活動のサポートをしていました。
ある一人の女の子が
「色の黒い女の子は就職がないんですか?」と
私に聞いてきました。
大学の就職課の先生に
「色の黒い女は就職なんかないから
色を白くしてから活動しろ」と
ひどいことを言われたそうです。
当時、彼女はテニス部のキャプテンでした。
「そんなん 関係ないよ。
それより 就職しても
テニスしたいやろ?」
「できるんですか?」
「できるんに 決まってるやん。
じゃ テニスが出来るということを
キーワードに就職活動をしようか」
私は彼女を勇気づけるためにそう言いました。
それから2ヶ月ほど過ぎた頃
彼女から電話が掛かりました。
「柳本さん 受かった 受かったよ」
「おめでとう! よかった~!」
「それでね。 人事部長がね。
条件があるって言うんです」
「条件?」
「うちも福利厚生に力を入れるから
これからどんどんスポーツクラブをつくることになる。
君が初代のテニス部のキャプテンになってくれることを
条件に内定を出すよ。って
言ってくれたんです」
彼女は電話の向こうで泣いていました。
「・・・・・・」
私は感動のあまり何も言えませんでした。
実は私も泣いていて、何も言えなかったんです。
「柳本さん これからも私みたいな学生を助けていって
あげてくださいね。
本当に 本当に ありがとう」
そういいながら電話を切られました。
私はその時、決めました。
独立と同時に、就職支援塾をつくると。
内定がどうのこうのじゃなくて、
この大事な時期に
みんなの将来が輝くための大事なことを
伝える塾を
つくってやろうと決意しました。
毎年 何度もこの質問をされますが
毎回 初心に戻れます。
人事部長代行のこともよく質問されます。
この話はまた別の時にしますが
友達の会社が人事のことで困っていて
それを助けたい一心でしたことでした。
今、それがメインの仕事になっています。
この質問もされる度
とても素直な気持ちになれます。
いい質問に出会うことで
その当時のピュアな気持ちに戻れます。
いい質問に出会うことで
その頃 出会った人に
心から感謝できます。
もし あの時 あの人と出会ってなかったら
「自分は今頃何をしていたんだろう?」と
よく考えます。
答えは常に自分の中にあります。
そして、その答えを導いてくれるのが
お友達、すなわち質問者なのです。
自分の魅力を引き出してくれるは
お友達なんです。
よく就職活動時期には「自己分析をしなくては」と思い
机の上で一生懸命、自己分析本と格闘する人がいます。
そんな無意味なことは
もうしなくていいです。
お友達をたくさんつくって
お友達といい質問をし合ってください。
いい質問とは
相手がイキイキするような質問のことです。
お友達が何か素晴らしいことをしていたら
そのきっかけを聞いてあげてください。
ニコニコしながら。
すぐに答えを探そうとする人がいますが
そんなことも必要ありません。
いい質問に出会えばすべてが解決します。
もう答えはあなたの中にあるんですから。
自分では見つけられないだけで。
いい質問に出会うことで自分の魅力がさらに輝きます。
今日も友達に質問してあげてくださいね。
お互いが笑顔になる質問を・・・。